iMacというマシン
今回のiMacですけど、Etherが100baseのままなのね。
こうやって並べてみると、やっぱり今回の新型だけ「アレっ?」という違和感があるのは、デザイン的にはiBookなんかと同じ無難な感じで、多分普通に売れちゃうんだろうと思うのだけど、初代のiMacから続いていた「レトロだけど未来を感じる」デザインではなくなってしまったからだと思う。
同じような違和感というか変化はPower Mac G5やアルミなPowerBook G4、新シネマが登場したときにも感じたけれど、今回のiMacの登場でbondi以降G3、G4、旧シネマなどに流れていた一連のデザインの流れがいよいよ終了したのかなと思う。Power Mac G5に顕著にみられる最近のAppleのデザインは、「無印」的なプリミティブな方向に向かっているように思えるけれど、そうなってくると残されたマウスとキーボードが妙にズレてる。
話は戻るけれど、今回のiMacのEtherはGigabitではない。
初めてiMacが発表されたときのドキドキ感の要素には、デザインはもちろん、G3が搭載されたことやFDが無くなったり、USBが採用されたこともあった。そしてEtherに100baseが採用されたこともあったと思う。見た目も中身も時代の先を行こうとする、明確な意思のようなものが感じ取れたのだよね。
今回のiMacにイマイチ盛り上がりというか、ドキドキ感が感じられないのは、そういう強いメッセージが感じられないからなのかもしれない。
Etherが100baseのままであるということに、そんなに意味を求めるのもアレだけど、「iMac」という名前を受け継ぐマシンには、そういう小さい部分にでも、強い意志を感じさせるパワーを持ち続けてほしいと思うのだよね。