「初音ミク」の画像が検索結果から消滅した件について 「初音ミク」の画像がGoogleやYahoo!の画像検索でまったくヒットしなくなった件について、あれこれ巡回してみた。
今後、Google、Yahoo!ともに修復されて下記のリンクは正常に表示されるようになるかもですが、とりあえず現状をメモしておこうと思った次第。

そもそもの話はこちら。
GIGAZINE : 話題の「初音ミク」の画像が検索結果から消滅中 [link]

そして、GIGAZINEでは、その後以下のエントリーで各検索エンジンに問い合わせた結果を報告しております。
GIGAZINE : 「初音ミク」の画像検索結果消滅について各検索エンジンに電話してみた [link]

その結果として、

・グーグル株式会社広報からの回答
現在調査中。たまたま結果から落ちているだけであり、何か手を入れたわけではない。画像検索結果には復帰予定。必ず復帰させる。
・ヤフー株式会社 広報室からの回答
検索結果がゼロ件であることは確認した。昨晩から検索結果が変わったかどうかということは技術的にも現実的にもわからない。しかし、「初音ミク」に関してどこからか現時点で外部からの問い合わせに応じて何かをしたわけではない。現在調査中であり、クエリーに応じた検索結果をきちんと表示するようにしたい。
・エキサイト株式会社 広報からの回答
画像検索はYahoo！さんと同じなので、Yahoo！さんの画像検索結果と同じになります。

ということで、

まとめると、とにもかくにも今回の件はどこかの企業や利権団体とかが圧力をかけて「初音ミク」をたたきつぶそうと画策して動いたわけではなく、どちらかというと「画像検索エンジンの技術力」の差が出てきただけ、ということです。今まではあらゆる検索について「Googleが一番」だと思っていましたが、どうやら認識を改める必要があるようです。

とまとめている。
なんだかGIGAZINE自体ちょっと歯切れが悪い感じがする。

特に今回の場合、Googleの検索結果がどうにもおかしい。
「初音ミク」以外にも特定のキーワードで検索結果に期待した画像が全く含まれていないということがあるのだ。

例えば、「亀田　反則」という旬なキーワードを検索した場合、
Live Searchの場合 [link]
Googleの場合 [link]
と、Googleではまったく期待した画像が出てこない。
「初音ミク」もそうだがニコニコ動画関係のキーワードで検索異常が多い様子。

で、これは画像検索のインデックスが古いだけという意見 [link] もありますが、「初音ミク」に関してはどうもそれでは説明がつかない部分が多々あるわけで。

例えば、「初音ミク」で画像検索した場合、まったく画像がでてきてないですが、その関係ない思われる画像をクリックしてページを覗いてみると、ページ内には「初音ミク」の画像はちゃんとあるのです。なのに、そのページの全然関係ないような画像がサムネールとして使用されている状態。
「初音ミク　唐沢なをき」で検索した場合 [link]
では、これまでのコラム記事の挿絵がサムネールとして並んでいるのですが、こちら [link] の初音ミクについてふれている回の画像だけなぜかページタイトル部分の画像がサムネールになってしまっている。
つまり、ある特定のNGワード（ここでは「初音ミク」）があるページでは、サムネールにする画像を意図的にずらしていると。

さらに、「DTMマガジン　11月号」というキーワードで検索した場合、Live Searchではこちら [link] のように初音ミクを表紙にした号の画像が見えるのに対して、Googleではこちら [link] 。まったく表示されない。
同じく、初音ミクのJANコード4511820072413で検索した場合でも、Live Searchではこちら [link] のように検索されるのに対し、Googleではこちら [link] のようにまったくサムネールがとんちんかん。
これもNGワードでずらしたりはじいたりしているんじゃないかと思うのだけど、それ以外に画像自体検出してはじいているんじゃないかというぐらい徹底している。

これらを「たまたま」検索から落ちていると言うのはちょっと無理があるんじゃないでしょうか。
また、タイミング的に「アッコにおまかせ」後に、しかもYahoo!とGoogleという別システムで同時にこれが発生していることや、海外の検索では表示できていることなどからもちょっとシステムのバグとかでは片付けられないんじゃないかと。
仮に「初音ミク」を検索対象からはずしたいという依頼をした人や企業や団体があったとして、まぁとりあえずそれが何なのかとかは置いておいて、問題はそういう依頼があった場合にGoogleやYahoo!が、そういう対応をできる、そしてやるということじゃないでしょうか。
これまでも、中国Googleでの「天安門事件」検索へのフィルタ処理というのがありましたが、こういったGoogle八分が商品として存在しているとしたら、これはかなり怖いことじゃないかなと思った次第です。

追記：
コレ [link] とかコレ [link] はわかりやすい。
見事に「初音ミク」ものはサムネールなし。
あと、Googleは海外からでも同じ状態らしい。