夏の気配 台風も無事に過ぎ去り、急激に夏めいてまいりました。
子どもの頃は梅雨が嫌いで、梅雨明けの発表がいつも嬉しかった記憶がありますが、大人になってからふと気がつけば梅雨の時期が好きになっておりました。

子どもにとって外で遊べない毎日雨という環境も、意外と悪くないなと思えるようになったのは、そのなかでぐんぐん育つ植物とか、動物の生活環境の変化とか、そういうところの小さなおもしろさに気がついたというのが大きいかも。
考えてみればこの時期には、人間もそうだけど、様々なものが夏への移行準備をしていて、毎日同じような天気の下で、色々なものがたった一日で大きく姿を変えていたりする。
昨日はあれが変わった。今日はこれが変わった。明日は何が変わるだろう？
といった日常の変化のイベントがいっぱいあって、そのイベントのひとつに毎年恒例の台風も入っている。
子どもの頃にはこの台風イベントしか気がつけなかったけど、でもそれだけはワクワクしたものでした。

そして台風が過ぎたらいよいよ夏がやってくる。
日々黒ずんでおいしくなっていくブルーベリーとブラックベリーをその都度つまみ食いしながら、梅雨が終わってしまうことに微妙に残念感を覚えつつも、気持ちはもう海に行きたくなっている。