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お別れ 昼間、外から帰ってきたら、みかんが固くなっていた。
みかんというのはうちのウサギのこと。

眠ってるのかと思って触れたら違ったので、あっ!と思ったのだけど、でもまだ少し温かかった。
別に調子が悪かったとかそんなことはないのだけど、なんとなく触れた瞬間から「あぁ、そうかぁ」という変な納得があった。

みんなで庭の奥に入っていく通り道のところに埋めた。
ここならたぶん先々も草木に覆われないだろうと思ったのでそこに決めたのだ。
一緒にいつもあげてたペレットと庭のクローバーを少し埋めた。

庭に貼った芝の継ぎ目が大分消えて馴染んできている。
今年の12月で8歳になろうとしていたみかんはもういい歳だったので、庭である程度放し飼い状態にできたらいいだろうと思って、それの準備の一つとして芝を貼ったのだけど、結局並べたばかりのときに一度放してそれが最初で最後となってしまった。いつもと勝手の違う庭の雰囲気におどおどしてるみかんは、どうしていいのやらという感じであったけれど、悩んだ末に座ってるんだか伸びてるんだか微妙な具合で、芝のその継ぎ目の上に乗っかっていた。
その後雨降りが続いて台風が来てで、一度も外には出せずじまいで、今日やっと台風一過の青空という日だったのだけどね。

埋め終わったあとに、なんだかぽっかりとみかんのケージが不思議な感じでそこに残ってしまった。
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